システムおよびメールサーバのログをモニタリングする
概要: さまざまな Plesk サービスの問題をトラブルシューティングする場合、それらのサービスのログファイルからの情報を分析すると作業が容易になります。ログブラウザ拡張を使用すると、多種多様なサービスのログを単一のインターフェースで簡単に確認・検索できるようになります。
なお、この拡張を使用してトラブルシューティングに役立つ情報に簡単にアクセスすることはできますが、問題を自動的に修正することや、問題のトラブルシューティングをさらに円滑化することはできません。現在発生している問題を実際に修正する自信がない場合は、plesk repair ユーティリティ を使用するか、サポートまでお問い合わせください。
ログブラウザは無料の拡張で、Plesk 管理者のみが使用できます。この拡張は Plesk for Linux にのみ対応しています。
前提条件
この拡張は「推奨」のプリセットに含まれており、おそらく Plesk に既にインストールされています。インストールされていない場合は、拡張カタログから拡張をインストールしてください。
拡張をインストールすると、[拡張] > [自分の拡張]にログブラウザのアイコンが表示されます。
ログブラウザを使用して問題をトラブルシューティングする
ログブラウザを使用すると、メールやその他多くの Plesk サービスに関連する問題のトラブルシューティングを実行できます(確認するログエントリの情報源を手動で構成することにより)。
メールの問題をトラブルシューティングする:
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[ツールと設定]で[ログブラウザ]([サポートとトラブルシューティング] の下)をクリックします。
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[メール]タブを開きます。
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次のステップは、トラブルシューティングの対象が過去に発生した問題か、確実に再現できる問題かによって異なります。
- 過去に発生した問題の場合、[日付選択]フィールドをクリックして、その問題が発生した日時を指定します。これで、その日付以降のログエントリだけが表示されるようになります。日付をより正確に指定することで、取捨選択すべきログエントリが少なくなります。
- 問題を確実に再現できる場合は、代わりに[リアルタイム更新]ボタンをクリックすして[有効]と表示されるようにしてから、[クリア]をクリックします。問題を再現すると、関連するログエントリがリストに表示されます。
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アイコンをクリックしてフィルタを構成します。
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[優先度]の下で、表示するメッセージの種類を構成します。優先度には 0 (最高レベルの「緊急」)から 7(最低レベルの「デバッグ」)までの範囲があります。 一度に複数の優先度を選択でき、少なくとも 1 つ選択する必要があります。
注釈: 問題をトラブルシューティングする際、優先度が 4(「警告」)より低いメッセージは役に立たず、むしろ邪魔になる可能性があります。ただし、問題のトラブルシューティングが困難であることが判明した場合は、優先度が 7(「デバッグ」)のメッセージをリストに追加することをお勧めします。
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(オプション)[ソース]の下で、1 つ以上のサービスを選択すると、これらのサービスに関連するログエントリのみが表示されます。デフォルトでは、すべてのメールサービスに関連するメッセージが表示されます。
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アイコンをクリックしてもう一度フィルタを閉じます。
指定された期間中に作成された、指定されたサービスのすべてのログエントリが表示されるようになります。
異なるサービスでの問題をトラブルシューティングする:
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[ツールと設定]で[ログブラウザ]([サポートとトラブルシューティング] の下)をクリックします。
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[システム] タブに移動します。
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次のステップは、トラブルシューティングの対象が過去に発生した問題か、確実に再現できる問題かによって異なります。
- 過去に発生した問題の場合、[日付選択]フィールドをクリックして、その問題が発生した日時を指定します。これで、その日付以降のログエントリだけが表示されるようになります。日付をより正確に指定することで、取捨選択すべきログエントリが少なくなります。
- 問題を確実に再現できる場合は、代わりに[リアルタイム更新]ボタンをクリックすして[有効]と表示されるようにしてから、[クリア]をクリックします。問題を再現すると、関連するログエントリがリストに表示されます。
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アイコンをクリックしてフィルタを構成します。
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[優先度]の下で、表示するメッセージの種類を構成します。優先度には 0 (最高レベルの「緊急」)から 7(最低レベルの「デバッグ」)までの範囲があります。 一度に複数の優先度を選択でき、少なくとも 1 つ選択する必要があります。
注釈: 問題をトラブルシューティングする際、優先度が 4(「警告」)より低いメッセージは役に立たず、むしろ邪魔になる可能性があります。ただし、問題のトラブルシューティングが困難であることが判明した場合は、優先度が 7(「デバッグ」)のメッセージをリストに追加することをお勧めします。
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(オプション)表示するメッセージのソースを選択します。デフォルトでは、日時と優先度の条件を満たすすべてのメッセージが表示されます。必要なメッセージのソースを指定することで、リストを絞り込むことができます。
- 1 つ以上の幅広いカテゴリ(たとえば「メールシステム」や「FTP デーモン」)のメッセージを表示するには、[ファシリティ]の下でそれらを選択します。
- 1 つ以上の特定サービス(たとえば「nginx」や「dovecot」)のメッセージを表示するには、[ソース]の下でそれらを選択します。
注釈: [ファシリティ]と[ソース]は必ずどちらか一方のみを使用し、両方を使用しないでください。対応しない[ファシリティ]と[ソース]の組み合わせを使用すると(たとえば「メールシステム」と「nginx」)フィルタ結果が空になります。
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アイコンをクリックしてもう一度フィルタを閉じます。
指定された期間中に作成された、指定されたサービスのすべてのログエントリが表示されるようになります。
メールログエントリを検索する
デフォルトでは、[メール] タブでログエントリを検索すると、過去 30 日分のログエントリが検索されます。エントリが見つからない場合、ログブラウザから検索期間の延長が提案されます (下のスクリーンショットを参照)。延長するたびに、さらに 30 日分のログエントリが検索されます。つまり、 [はい] をクリックすると、過去 60 日分のログエントリが検索され、もう一度検索を延長すると、過去 90 日分のログエントリが検索されます。
画面左上のカレンダーを使用して、検索の開始日を指定することもできます。カレンダーから開始日 (たとえば 10 月 1 日) を選択すると、選択した日付とその後 30 日間のログエントリが検索されます (この例では、10 月 1 日から 10 月 31 日まで)。検索を続けるたびに、次の 30 日分のログエントリが検索されます (この例では、11 月 1 日から 11 月 30 日まで)。
panel.ini
ファイルを編集することで、デフォルト値の 30 日から変更できます。
ログブラウザの [メール] タブで検索期間のデフォルト値を変更するには:
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panel.ini ファイルを編集用に開きます。ファイルは以下の場所にあります。
- (Plesk for Linux)
/usr/local/psa/admin/conf/panel.ini
- (Plesk for Windows)
%plesk_dir%admin\conf\panel.ini
Panel.ini Editor 拡張を使用すると、Plesk インターフェースでもファイルを編集できます。
- (Plesk for Linux)
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panel.ini
ファイルに以下のパターンで行を追加して、保存します。[ext-log-browser] mail.SearchTimePeriod = <number of time units><time unit>
たとえば、検索期間を 2 週間に変更するには、次の行を追加します。
[ext-log-browser] mail.SearchTimePeriod = 2week
mail.SearchTimePeriod
設定には、次の単位をサフィックスとして付けて時間値を指定できます: year
、 month
、 week
、 day
、 hour
、 min
。たとえば 2month
や 2month 1day
のようにします。また、サフィックスを付けずに秒単位で値を指定することもできます。たとえば 5184000
(秒単位で 60 日)。